GOOD FACTORYコラム その3

工場の一体化、安全教育、人を大切に

今年もGOOD FACTORY賞現地審査が5~6月に行われ、
事務局は各審査員の方々とともに日本・アジアを飛び回りました。

4月の書類審査を通過した優良企業を対象に、実際に訪問して
書類に記載されている内容がそのとおり実施されているかどうかを
見るものです。

実は、審査書類の完成度と現地審査の結果には、
かなりの相関関係があります。

その意味は、GOOD FACTORYには、いつも書類に書ききれない、
溢れるほどの情熱と努力や工夫が詰まっているということです。

極論すると「書類審査で感動できない」ということは、
「現地審査に行ってもあまり意味がない」ということになります。

以下、筆者が感じるGOOD FACTORYに共通する良さを書いてみたい
と思います。

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工場全体の一体感!

現地審査は、審査委員2名(学識経験者とコンサルタントのペア)
と事務局1名の計3名で実施されます。

朝、工場に到着すると、各社とも多くのスタッフ、従業員が元気に
挨拶をしてくれます。

守衛さん、受付の女性も含めてお客さまをお迎えするという空気が
感じられます。

GOOD FACTORY賞の受賞に向けてがんばるぞ!
という雰囲気が全体に溢れているのが良くわかります。

こういったことは、昨日、今日できることではなくて、10年、20年と
いった長い年月をかけて日本側スタッフと現地人スタッフ、従業員が
じっくりと話し合って、理解を深める努力をすることによってのみ
達成されるのではないかと思います。

GOOD FACTORYにおいては、どの企業もチームワークの醸成に
たいへん努力されています。

各社に共通することは、各種のイベント、たとえばクリスマスパーティー、
運動会、社内旅行、小集団の改善発表会、誕生月パーティー、
など現地人従業員が主体となって企画・運営をすることによって、
自然とチームワークが醸成され、強固な結束力が生まれていることです。

実は、ちょうど30年前くらいの日本の主要工場で行われていたことが、
今、アジアの各地で実施されて成果を上げています。
(工場全体の一体感! おわり)

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今回の2014 GOOD FACTORY賞受賞記念講演は・・・

○変種変量受注下における確実納期安定供給に向けた生産革新活動
株式会社ミスミグループ本社/株式会社駿河生産プラットフォーム

○会社ビジョン「To be an Excellent Company」を目指した取り組み
日立金属株式会社/Hitachi Matals (Thailand) Ltd.

○中国樹脂事業拡大における現地マザー工場としての生産革新活動
東レ株式会社/東麗塑料(深圳)有限公司

○グローバルTOPの生産工場を目指した人材育成
日本電気株式会社/NECプラットフォームズ株式会社/
NEC Platforms Thai Co.,Ltd.

○中国での大躍進を支え続ける人基軸のモノづくり革新
ダイキン工業株式会社/大金空調(上海)有限公司

○中国華南でのモノづくりにおけるCSR
富士ゼロックス株式会社/富士ゼロックス(深圳)有限公司

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