株式会社東芝 東芝キヤリア株式会社 インタビューその3|GOOD FACTORY賞の認識度は?

GOOD FACTORY賞受賞企業の株式会社東芝 東芝キヤリア株式会社
富士工場長 奥田正幸さん

富士生産企画部 部長 堀部晋司さん
富士製造部 部長 奥田正人さん
列車空調統括部 副統括部長 藤森徹さん
富士生産企画部 富士IE推進担当 グループ長 篠原隆さん
にお話を伺いました。日本能率協会の小宮太郎がインタビューします。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

GOOD FACTORY賞の認識度は?

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小宮
東芝グループではGOOD FACTORY賞を受賞した4拠点目と聞いておりますが、どのようないきさつがあり、GOOD FACTORY賞の審査にエントリーしたのでしょうか。

藤森
2014年3月以前は、富士工場という一つの組織ではなく、機能別に組織が分かれており、富士の生産管理・製造部門は本社の生産本部の一部でした。

その当時の生産本部長が、東芝の中でも非常に数少ないIEマンというべき人でした。

我々はその生産本部長と約3年間、一緒に仕事をしていましたが、そのときに「ぜひ応募してみたら」と言われたのです。
そういうIEマンを自負していた生産本部長から勧められ、応募させていただいたわけです。

我々だけだとあまりそういうことは、考えられなかったと思います。

IE推進担当という専任組織を作る前、ものづくり推進担当という部署ができ、ここにいる奥田部長が初代課長となりました。
先ほどのカイレン道場は、彼が始めたものです。
そこで、受賞できるかどうかは別にして、応募してみるだけの価値はあるという話が出て応募しました。

小宮
ありがとうございます。
東芝グループとしては4拠点目になるわけですね。

私は以前、杭州で作られたパソコンがビッグカメラで「GOOD FACTORY賞受賞」と宣伝され、
店頭に並んでいるのを見たことがあります。
私としてもすごくうれしかったのですが、この賞について東芝グループの社内で周知されているのでしょうか。
私たちとしては、まだまだ知れ渡っていないことが反省点だと認識しています。
東芝グループの中では、GOOD FACTORY賞は高く認識されているのでしょうか、それとも「何それ」という感じなのでしょうか。

奥田工場長
東芝グループの生産に関係する部分で4回目ということもあり、周知もされていますから、
今回の受賞で認識がさらに深まったのではないかと思います。

量販店で製品に「GOOD FACTORY賞受賞」という宣伝文句をつけると有効なら、ぜひ使わせていただきたいですね。
今までは省エネ関係の賞をよく受賞し、それを宣伝文句にしばしば使ってきましたよ。

小宮
ぜひ、よろしくお願いします。

奥田部長
宣伝しなくても、GOOD FACTORY賞を受賞したことをOBは知っていました。
だから、新聞に出たことも周知の面では大きな効果があったと思います。

篠原
10月1日付の日経産業新聞に出ました。
それでかなり周知されたのではないでしょうか。

堀部
日本能率協会から賞をいただくのは、従業員のモチベーションアップにつながります。

東芝グループで4工場目ということでは、東芝グループのトップの方がよく工場を視察し、様々なコメントをし、時には褒め言葉もいただきます。他にも社内からはあれこれと褒めてくれました。

でも、評価してくれているのは社内だけなのです。

社外というか世の中のものづくりについて分かっている人からは、評価をいただいていません。
もし、社会から評価してもらえたなら、ものづくりに携わる者としてモチベーションが上がるだろうと思います。

国内に限れば、四日市に続いて東芝グループ2工場目になりますが、
応募したあとで㈱東芝の本社から「必ず受賞しろ」と強いプレッシャーがありました。
何かあるたびに、その点を強調され、結構苦労したのを覚えています。
それで書類の中身を工夫するなど、隠れながら何とか賞を取ろうと努力してきたのです。

奥田工場長
東芝としてGOOD FACTORY賞を非常に重要視していて、我々が応募したことに対し、ある意味支援してくれたのだと思います。

小宮
ありがとうございます。

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