株式会社東芝 / セミコンダクター&ストレージ社 四日市工場

ファクトリーマネジメント賞

主要事業 :
半導体メモリ製品(NAND型フラッシュメモリほか)の製造
設  立 :
1992年1月
従業員数 :
5,200人(2013年3月)
所 在 地 :
三重県四日市市山之一色町800番地
代 表 者 :
工場長 渡辺 友治

総合所見

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株式会社 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 四日市工場(以降四日市工場)は東芝メモリ事業の開発・量産拠点として、1992年に設立された三重県四日市市に立地する世界最大規模の半導体製造・開発拠点である。当初はDRAMの生産を手掛ける工場として運営されていたが、2002年以降は同社が開発したNAND(ナンド)型フラッシュメモリーの量産と次世代デバイスやプロセスの研究開発を担う拠点として運営されている。

この間の急速な技術革新や市場の拡大に対応するだけでなく、韓国勢を中心とする競合との熾烈な競争に対応すべく、いっそうの品質向上や生産能力の拡大、さらには対応力の向上に努めてきた。それらは具体的には、DRAMからの撤退、NANDの生産開始、その後ウェーハサイズの200ミリから300ミリへの移行、それぞれの段階での増産に対応した設備、建屋の増強、グループ人材の受け入れなどなどであり、工場ではマネジメントにノウハウを加えて独自の仕組みを構築・運営することで、次つぎと押し寄せる経営課題を一つ一つクリアして来た。このように、経験や実績を積み上げ、活かして、独自のマネジメントシステムを確立してきたことを評価したい。

現在のマネジメントシステムは、「“世界一の最先端メモリ工場”の実現」を目標としている。その実現のために「GByteコスト」削減を最重要経営指標と位置付け、総コスト削減と総GByte数増に注力した達成目標実現型のマネジメントとなっている。目標実現のための戦略マップはBalanced scorecard の考え方に基づき工場全体で実現すべきことを幅広く捉えている。

マネジメントの手段としては、東芝版経営管理手法であるBCM(Balanced CTQ Management)をベースとしているが、Plan段階のCTQのドリルダウンとDashboardマネジメント、Do段階Mini Mega PJなどの工夫が一つの特徴と思われる。Dashboardマネジメントでは、Webベースの掲示板に項目・目標値及び毎月の実績を掲載しその進捗の見える化を行っている。Mini Mega PJと称する施策実施チームメンバーもテーマ優先で選出するなど結果優先の工夫がみられる。また日、週、月単位に行われるCheck、Actionのステップを明確にしており、ツールも仕組みも整備され着実に運営されている。

例えばDashboardレビュー会で進捗が思わしくない場合は、すぐにリスクマネジメントプロジェクトを編成して取り組むといった即対応優先で臨むマネジメントに特徴がみられる。その対応のメンバーもその都度必要な人を編成する、その道のベテランを起用するなど臨機応変に行われることが特徴である。
こうしたことができる体質づくりが、いくつかの難局を乗り越えてきた四日市工場ならではのものと思われる。もちろん、この変革を支えるツールやITの駆使、目標達成に向けた人材育成プログラムの整備や従業員のモチベーションもバランスよく実践されている。そして環境意識の高い四日市市に存在する工場という事もあるが、環境に関するいくつかの工夫も評価すべきことが多い。

繰り返しになるがグローバルトップにある企業に追い付き追い越すことを目標に、そのために解決すべき課題を具体的にドリルダウンし、全工場あげて取り組んできた。これは、国内工場ならではの六重苦に正面から取り組み、最新の生産技術と叡智を結集し一致団結してライバルを凌駕するところまで持ってきたマネジメントの成果といえよう。

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