トヨタ自動車株式会社 / Toyota Kirloskar Motor Private Ltd. (TKM)

ものづくり人材育成貢献賞

主要事業 :
自動車の製造・販売(キルロスカ・グループとの合弁)
設  立 :
1997年10月6日
従業員数 :
約6,500人
所 在 地 :
Plot No.1 Bidadi Industrial Area, Ramanagar Dist. 562 109 Karnataka, India
代 表 者 :
Managing Director & CEO : 中川 宏

総合所見

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 Toyota Kirloskar Motor Private Limited(以降TKM)社は1997年に設立され、第一工場が1999年12月に稼働開始され、第二工場は2010年12月に稼働開始された。創業時の生産量は21,515台、要員891名(内;正社員888名、製造日本人4名)であったが、2012年には年間生産台数192,073台、要員9,571名(内;正社員6,187名、製造日本人9名)と大きく成長して来た。2012年12月にはトヨタ・世界初の生産・販売となったエティオスの生産販売を開始したし、2012年4月には南アフリカ共和国への輸出開始をするなど企業としても着実に成長してきている。

 しかし、この間すべてが順調であったわけではない。急激な経済成長に伴う労働管理上の難しさや社会構造上の問題などインド特有な事情もあり、それを都度克服し今日に至っている。特に労務管理上の困難さはインドにおける企業運営上の大きな課題である。

 TKMも過去4回ストライキを経験して来ており、最後のストライキであった2006年のストライキをきっかけに日本人と現地メンバーが一体となって反省点を洗い出し、「人材育成・コミュニケーションを軸にした活動」を展開してきている。

 その反省点は現場管理監督者、製造管理者、人事担当それぞれの誤認識や能力不足などであったと関係者皆で確認しあった。そして改めて企業活動の原点に戻り「どういう会社になりたいか」をトヨタ自動車の価値観・行動規範に照らし合わせ議論を進めた。その結果「徹底したコミュニケーションと職場改善活動の実施」、「インフォーマル活動」、「人材育成諸施策によるサポート」といった活動を決めた。具体的な施策として5本柱を抽出し実施してきた。5本柱とは、(1)職場活動、コミュニケーション強化、(2)労務運営意識と行動の改革、(3)家族意識、一体感の醸成、(4)成長・達成を感じられる人材育成諸施策、(5)組合リーダー教育、コミュニケーション強化である。この5本柱を継続実施する中でその内容も充実させてきている。これらの活動は第一次発展期といわれる第2工場立ち上げという転換期にも実施され、急激な人員増(従来比2倍)に対応してきている。

 労使関係だけを取り上げると創業以来それ変遷を「設立期」「混乱期」「再構築期」「不安定期」「混乱期」「安定化」と自ら分析するように紆余曲折の感もあるが、この間にいろいろな試みがなされており、それも大きな発展に寄与して来たものと思われる。
組織・要員面では、「グルクル設立」「TTTI設立」「日本人のコーディネータ化」「第2工場準備」「仕入先センター設立」といったTKM独自施策や現場管理スパンの見直し、チームリーダーの役割を明確にするための実施施策の工夫などといった実践的な工夫もみられる。
人材育成面ではグループの施策であるICT(日本研修出向)を出発点として、グルクル、TTTIによる技能教育だけでなく、チームメンバーからチームリーダーへの登用(さらにグループリーダへの昇格を含め)というインドの他社には見られない思い切った施策の実施やWLP(Working Life Plan)の整備などの施策がある。コミュニケーション重視の施策としてWPI(Work Place Improvement)やGL/TLボード設置やFMDS(Floor Management Developmental System)展開による問題の視覚化や職場人事制度;ERO(Employee relation Officer)という人事メンバーが常に現場に出向いて直に現場の問題を把握するなどきめ細かな施策も見られる。勿論クリケット戦やグローバル駅伝、新婚・家族工場見学などの工夫もみられる。

このように継続的に、更に日本人、現地メンバーが一体となって人材育成に取り組んでこられたことで、業績やシェアーなどでも大きな成果に結びつけて来ている点を評価したい。2020年の経営目標として更なる発展成長を目指した3・3・3(インドでトップ3入り・・など)をあげて取り組むなど、先を見た取り組みも現地の方々との一体感を高めているものと思われる。

 インドの地でいろいろな危機に直面したとき愚直に問題点を洗い出し、具体的な施策に結び付け、多面的な人材育成と人材登用の実践的な取り組みはGOOD FACTORY賞人材育成貢献賞に値するものと評価したい。またこの取組の多くは他社の参考になるものと思われる。勿論TTTIなどCSRという側面でも高い評価をしたい。

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