株式会社ミスミグループ本社 株式会社駿河生産プラットフォーム

ものづくりプロセス革新賞

主要事業 :
自動化部品関連事業、精密金型部品関連事業、光関連機器関連事業
設  立 :
1964年
従業員数 :
3,333名(2014年3月現在)
所 在 国 :
日本
概  要 :
2005年4月に商社であるミスミと経営統合を実施。LT短縮とコスト削減という二つの目標指標を明確化し、現場スタッフの能力発掘、目標指標達成やアイデアへの報償確定受注生産という過酷な環境下で、独自の(MPSMisumi Production System)を確立している。

総合所見

1964年に創立された精密機械部品製造会社駿河生産プラットフォーム社は、2005年4月に商社であるミスミと経営統合が行われた。これに伴い、販売サイドからの強力な要請によりダンゴ生産から短納期一個流しへ、さらには変種変量受注下における短納期生産を目指した変革を迫られてきた。この変革に応えるべく、若手中心の生産現場となった。並行して、新たな経営陣が採用され、変革を進めるが苦戦を強いられた。

2008年9月に起きたリーマンショックで受注が減り生産も減った。これにより余剰人員が生じたが、人員削減は行わずにプロセス改善が行われた。この際、外部から就任した新経営陣が各々の経験を応用してプロセス革新を進めた。このトップダウン要求に対し、現場スタッフは小集団活動を通して革新を進めるという好循環で応えた。

ここでは,LT短縮とコスト削減という二つの目標指標を明確化し、現場スタッフの能力発掘、目標指標達成やアイデアへの報償という形で現在のプロセスを確立した。

マザー工場である清水工場で構築したプロセス革新技法をベトナムや上海、南通の工場で反映させるとともに、これら海外での改善事例も清水工場にフィードバックしている。

ミスミグループの一員として、変種変量かつ確定受注生産という過酷な環境下で、独自のMPS(Misumi Production System)を確立されたことは高く評価でき、GOOD FACTORY賞(ものづくりプロセス革新賞)の受賞に十分値する工場であると評価する。