日産自動車株式会社 SNN TOOLS & DIES CO., LTD.

ファクトリーマネジメント賞

主要事業 :
ルノー・日産向けプレス金型と車体設備、自動車用の部品供給およびアライアンス以外の自動車メーカ向けツーリング製作及び部品供給
設  立 :
1989年2月
出資会社 :
日産モータータイランド(NMT) 51%、日産自動車 28%、日産トレーディング21%
資 本 金 :
135百万バーツ(444百万円)
従業員数 :
417人(2015年3月末現在)
所 在 国 :
タイ

総合所見

1. 一貫して筋を通すマネジメントの実践。NISSAN WAYを導入し、5つの心構えと5つの行動に基づき行動し、そのための効果的な活動を実践している。

方針管理を徹底して実践しており、その目標達成の実現を徹底することにより、目標実現のための管理階層ごとの行動に直結している。Challenge目標の設定⇒Commit & Targetの設定⇒Perform(活動の遂行)⇒Measure(効果の測定)⇒Motivateという基本サイクルを管理階層ごとに着実に実践している。日々、週、月、年レベルのそれぞれの行動も明確である。

2. 中期目標の実現を目指した「中期経営計画」と技術の方向を示した「Technical Scope Expansion」それを支える「体質強化の施策」を組み合わせ、絶え間なくステップアップする仕組みのマネジメント

中期経営計画はそれぞれのタームで実現したい姿を描き、それを方針に活かすために売上、利益などの経営に直結する数値目標に置き換え、それをKPIに展開することで、行動を伴った活動となっている。
Midterm HUB KPI を確認すると、それはQ、C、T毎に年度目標値が設定されているものである。併せてHUBランクやキャパシティーなども明示されており、目標の共有につながっている。

3. 従業員満足に向けた様々な取り組み

教育・研修と従業員の動機づけを意識的に実践している。結果として長期的に継続して働くタイのメンバーが数多く在籍し、平均勤続年数は18年、離職率1.62%(2014年)という高い定着率を実現している。

これはタイでは他にほとんど例をみない数値である。これを実現した裏には様々な取り組みがある。特に教育研修と動機づけを常に意識して取り組んで来た点は一つの大きな特徴である。