富士ゼロックスマニュファクチュアリング 鈴鹿事業所

ファクトリーマネジメント賞

主要事業 :
複写機・プリンターの機能部品の生産
設  立 :
2010年1月29日
従業員数 :
1,464名
所 在 地 :
三重県鈴鹿市伊船町1900
代 表 者 :
常務執行役員 鈴鹿事業所長 古川 雅晴 氏

総合所見

富士ゼロックスマニュファクチュアリングは、強靱な企業体質に変革することを目的に、鈴鹿富士ゼロックスと新潟富士ゼロックス製造の生産機能、富士ゼロックスの竹松工場、および富士ゼロックスイメージングマテリアルズを、2010年に統合して出来た製造会社です。
主要生産品は複写機・プリンターやデジタル複合機の画像部品、光学部品、基板や電子部品であり、完成品の組立だけでなく、リサイクル生産も行ない、キーデバイスやキーユニットの生産を行う富士ゼロックスのキー工場として鈴鹿事業所は位置づけられています。
現在の取組みに至った背景を辿ると、富士ゼロックスの生産機能が2003年あたりから中国シフトが進展していき、近年では海外生産比率が富士ゼロックス全体の90%を占めるまでに至っています。このように国内生産比率が低下していったなか、デジタル複合機の値下げスピードが加速していくという環境に直面し、コスト面で中国に見劣りし、さらに国内生産比率が下がり、国内生産存続の危機も懸念されていました。
このような厳しい環境の中で、生き残っていくには強靱な体質作りが必要と考え、2004年からトヨタ生産方式(TPS:Toyota Production System)の導入に踏み切っています。
TPSの導入に際しては「管理された流れ」の構築を目的として、これに従った活動を事業所全般に広げていきました。当初は、TPSを忠実に実施することを目標としていましたが、2010年よりこれらの活動を自社に適合するような自前化、そしてオリジナル化を目指し、TPSからXPW (Fuji Xerox Production Way) として活動の自立化・自前化をはかっています。このXPW活動では、「標準3票改善活動」、「JIT改善活動」、および「スタッフ業務革新活動」の3活動を基軸にしています。これらの自立的改善活動実施の仕組み、そしてその実施に99チームが登録し、活動が定着しているところは、工場マネジメントとして評価できます。
以上の内容はどれも優良な活動であり、他社の見本となりうるものであり、GOOD FACTORY賞(ファクトリーマネジメント賞)の受賞に十分値する工場であると評価します。