梶文彦の「ニッポンものづくり紀行」 その34|<竹中大工道具館>(3) 和の極致-継ぎ手

これからの日本のものづくりを見据えるために、過去の出来事やその成り立ちに関する情報を提供するコラム。発想を変えたい時やちょっとした仕事の合間にご覧ください。

<竹中大工道具館>(3) 和の極致-継ぎ手

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竹中大工道具館の素晴らしいところは、多くの展示物に触れてみることができる点です。木の継手や組み物など、知恵の輪のような難解な組み物を実際に触ってあれこれ試してみることができるのです。

画像は四方鎌つぎ。4面が凹凸になっているので見ただけではどうやって外せるのかまったくわかりません。見つけあぐねて、タテ、ヨコ、ナナメ、いろいろな方向に動かしてみると、スーッと少しスライドする方向がある。その角度をよりどころに、少しずつずらしていくと・・・見事2つに分かれる。こんな継ぎ手を誰が考えたのでしょうか。

「大阪城大手門の継手」と名付けられた継ぎ手があります。

固有名詞が付けられているということは、大阪城大手門に特有の継ぎ手なのだろうと思いますが、工事を担当した棟梁の工夫で生み出されたものなのでしょうか。こういう工夫をする現場の大工の技量の高さは敬服に価します。

いまは工場で規格化された部品を作り、現場で組み立てる方式が主流ですが、かつては、独自の知恵と工夫で木造りして組みあげていくという文化が大工仕事にはあったのですね。江戸時代の大工は、尊敬される仕事で、職人は誇りを持っていた・・・という記述がよくありますが、こういうのを見ているとそれがよく分かります。

大工とはいつまでもそういう仕事であってほしいと思いますが早い安いが前提条件になったいま、大工さんも力を発揮する場がなくなってしまって、無念かもしれません。

~Page34~

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梶文彦氏執筆による、コラム「ニッポンものづくり紀行」です。梶氏は、長い期間にわたりものづくり企業の国内外でのコンサルティングに携わり、日本製造業を応援しています!
地球の歩き方「Look Back Japan –ものづくり強国日本の原点を見に行く」連載中!

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