2015年度受賞企業 ~日立オートモティブシステムズ 株式会社~

日立オートモティブシステムズ株式会社 日立汽車系統(蘇州)有限公司

ものづくり人材育成貢献賞

ものづくり人材育成貢献賞

1. 従業員満足を高める仕掛けで、まずは従業員の定着化をはかり、教育効果を向上させる基盤を構築(離職率蘇州市平均5.1%に対して直接員2.7%、間接員0.8%)

教育効果を最大限にするため、まずは従業員満足向上による離職率低減策から着手。(離職率原因分析による実態把握からスタートなど着実な推進)

2. 「e-Meister(日立GrのITを活用し動画も取り入れたスキル教育ツール)」を活用した作業スキル教育制度

スキル向上PDCAサイクルを制度化し、その中にe-Meisterを位置づけて活用。スキル向上PDCAサイクルは、スキル向上の仕組み(e-Meister座学→訓練道場→15日間のOJT)、教育の有効性を評価する仕組み(理解度テスト+現場パトロールで確認)、有効性評価結果も踏まえe-Meister改定までの仕組み、を現地メンバーが構築。(日立Grで初の試み)

3. 不良原因解析技術の現地化および、品質会議などの品質向上の運用の仕組み

日本のマザー工場が行ってきた不良原因解析を現地化するために、解析技術、信頼性評価技術を教育し、試験、解析、改善実施の仕組みを構築。(解析技術のスキルマップを作成し、教育進捗度も管理)2012年度には、日本のマザー工場と同レベル(同じ解析項目)で解析業務ができるようになり、完全に現地化。(不良解析のLTは、日本に送っていた時の3週間が1日に短縮し、工程へのフードバック迅速化、自立意識も大きく向上)

4. 予算審議会という場を使い、現地人幹部クラスを経営人財に育成

経営目標を実現するために、各現地人部長が、目標、施策を自ら策定し経営陣へ提案する仕組みとして、予算審議会を立上げ、現地幹部人材を育成する場として運営。

5. 歴代総経理全員が、一貫して従業員を大切にする思想をベースに改革を継続し、2020年にはその意思を継いだ現地人総経理誕生を目指す

2002年操業開始以来、歴代総経理が「従業員は会社の宝」の信念で人を重視し、これら改革の推進、定着を継続している。(現地運営の思想が明確で、運営自身も仕組み化されている)

設立 2002年11月1日
従業員数 477名(2015年3月現在)
所在地 江蘇省蘇州市蘇州工業園区星龍街255号
代表者 副董事長総経理 赤平 和好 氏
主要事業 自動車電子制御製品の開発、設計、製造
公式サイト http://www.hitachi-automotive.co.jp/