東レ株式会社 東麗塑料(深圳)有限公司

ファクトリーマネジメント賞

主要事業 :
各種化学材料、樹脂、コンパウンド製品の製造、開発、販売
設  立 :
1995年
従業員数 :
313名(2013年12月現在)
所 在 国 :
中国
概  要 :
中国における東レグループの生産を支援する現地マザー工場として、東麗塑料(蘇州)工場の経営改善、東麗塑料(成都)工場の新設支援を実施している。現地の製造技術課、工場内に拠点を構える中国樹脂技術センター、日本の本社樹脂技術部などとの技術連携を通じて、高機能樹脂の利用拡大の技術サポート、製品開発、生産技術課題対応など幅広い活動を行う仕組みを持っている。

総合所見

東麗塑料(深圳)有限公司は、東レ株式会社の100%子会社で、コンパウンド樹脂を生産する工場である。1996年7月から操業を開始し、自動車、電気用の高機能樹脂の市場拡大にあわせて、汎用樹脂だけでなく、PPS・炭素繊維強化樹脂などの高付加価値のエンジニアリングプラスチックの生産を開始してきた。

現在では、生産能力を1996年の3倍以上に拡大し、従業員数313人の工場となり、マザー工場である東レ名古屋事業場を上回る生産規模になってきている。また中国の基幹工場として、東麗塑料(蘇州)工場の経営改善、東麗塑料(成都)工場の新設支援を実施し、中国における東レグループの生産を支援する現地マザー工場としての役割を果たしてきている。

具体的には、当地の製造技術課、工場内に拠点を構える中国樹脂技術センター、そして日本の本社樹脂技術部などとの技術連携を通じて、高機能樹脂の利用拡大の技術サポート、製品開発、生産技術課題対応など幅広い活動を行う仕組みを持ち、工場運営だけでなく、中国の他工場に対する技術支援なども実施している。

以上のことから、この工場は海外でのマザー工場としての役割を担うために、本社のDNAを受け継ぎながら、現地でしか解決できない課題や、現地でしか実施できない仕組みに加えて、新たな現地マザー工場としてのファクトリーマネジメントのシステムを現地スタッフと作り上げてきており、GOOD FACTORY賞(ファクトリーマネジメント賞)の受賞に十分値する工場であると評価する。