東レ株式会社 PENFABRIC SDN. BERHAD

ファクトリーマネジメント賞

主要事業 :
ポリエステル・コットンを用いた紡績・織布・染色・仕上及び糸染・プリント加工を含む織物の製造販売
設  立 :
1973年4月(操業開始1975年5月)
出資会社 :
東レ株式会社
資 本 金 :
86百万リンギット(2,838百万円)
従業員数 :
1,542名(2014年9月末現在)
所 在 国 :
マレーシア

総合所見

1. 現地人材による現地工場の自立化した工場経営と運営

現地人社長の強力なリーダーシップにより、4社統合後1つの会社とし“Penfabric United (One Penfabric): Team work, One body, One mind, One direction”というスローガンのもと、「自分達の会社」という認識を共有し、チームワークを向上させることをトップが継続的に率先して従業員にメッセージを発信している。

具体的には、2008年の社長就任以来、社長が毎週「CSRニュースレター」を従業員向けに発行しており、工場内外の情報の共有、トップからのメッセージ発信とともに、トップの有言実行の姿勢を示している。

2. 現地人材が主体となった現場のコスト低減・品質向上活動とICTツールの活用

ICTを活用した管理ツールの生産現場への導入により、管理業務の標準化及び迅速化が 行われている。具体的には、生産現場には、管理職全員タッチパネルのモバイル端末が配布されおり、設備異常情報の把握や異常時の対応指示がリアルタイムに行われている。

また、生産現場にはCP端末を設け、加工進捗などを情報表示し、それを基に現場社員が生産運営の工夫をするよう促している。

3. 人材育成を目的とした東レとしての仕組みと現地独自企画の育成の仕組みの構築
東レ(日本)本体のマネジメント研修に現地の幹部人材を積極的に派遣し、彼らが将来経営キーマンとして活躍するための知識・技能習得だけではなく、モチベーション向上に役立てている。また、東レ・マレーシアグループ内での共通教育に多くの現地従業員を参加させ、人材の質を高めている。