株式会社東芝 東芝キヤリア株式会社 富士工場

ものづくり人材育成貢献賞

主要事業 :
業務用空調機、給湯機器、換気扇、冷凍機器、列車用空調機、コンプレッサの研究・開発・設計・製造
設  立 :
1999年1月(操業開始は1943年 株式会社東芝 富士工場)
出資会社 :
株式会社東芝60%、キヤリア・HVACRインベストメンツ40%
資 本 金 :
115億1千万円
従業員数 :
1,348人(2015年2月末現在)
正規従業員854人、請負・有期494人、直接員330人、間接員524人(技術者363人、スタッフ等161人)
所 在 国 :
日本

総合所見

1. IEインストラクター専任化組織による人材育成とIE推進、定着化

東芝全社活動であるIEインストラクター認定制度を活用し、IEインストラクターを積極的に育成(毎年国内2~3名、海外1名程度)。

また、それだけにとどまらず、社内へのIE定着を強く意識し、専任化組織体制を構築することで、社内へIEの成功体験を醸成。(IEインストラクターは専任化組織に4名、各部門に8人配置し、現場との融合も深めている)

2. 独自の人材育成体系を構築(広範囲に連鎖したカイレン道場)

損益に直結できる改善能力を現場―リーダーに醸成するため、カイレン(=改善が連鎖する)道場という教育システムを構築。(年8ラインがテーマ化)

3. 一般従業員向けカリキュラムの確立でIE推進を末端から活性化
カイレン道場と並行で、一般従業員向けにフレキシブル生産システムの意味をわかり やすく教育する、体験型プログラム構築(受注生産と見込み生産の違い演習、1個づくり演習など)により、思想を浸透。(海外でも展開)

4. SGA活動による改善マインド醸成

気づき提案(請負職場含む)、モノづくり新聞(毎月発行して各拠点の改善情報を共有する仕組み)による、改善マインド醸成。

5. 海外拠点立上げ支援時の改善を富士工場の現場改善へ逆輸入展開(リバース・イノベーション・プラス)

IEインストラクターによる、海外拠点へのIE教育、指導により、現地メンバーを育成。改革活動で得たノウハウを海外拠点ライン立ち上げに展開し、そこでさらに磨きこんだ生産性の高いラインの技術を、国内に逆輸入し、かつプラスαの改善を付加する活動で、改善力向上のサイクルを実現。